マグロって止まったら死んじゃうんだって、、、
ジロウがまだ手のひらサイズだった幼少期にこんなことを聞いた
そん時は思った
うそーん(゚∀゚)
なんでそんな人生選んだのさ
マグロさん
はっきり言おう
『あんた、バカぁ??』
マグロ
マグロのキモチ
マグロの気持ちがわかるジロウです(‘ω’)ノ
小さいときはまったく理解できなかったマグロさん
しかし今ならお友達になれそうだ
借金がデカくなるにつれ
支払いに追われ毎日苦しくなるにつれ追い込まれる
どげんかせんといかんばい
止まったら死
そんなことを思うようになる
今ならマグロの気持ちがわかる
きっとマグロも何かに追われているのだ
じゃなきゃこんなに辛い人生を歩むはずがねぇ
立ち止まることの許されない人生を余儀なくされ始めてマグロの気持ちがわかる
俺たちは一緒だ
仲間だね
そう語りかけながらマグロを見ると彼は首を横に振る
イッショニスルナ
マグロとジロウの異世界パラレルワールド
ここはどこだ??
暗闇の中ジロウはもがく
だめだ
足りねぇ
もがけばもがくほど水が重たい
大海だと勘違いしていたジロウの居場所は沼だった
そこには仲間だと思っていたマグロではなく、沼で溺れるたくさんのニンゲン達がいた
阿鼻叫喚
ここは地獄か?
それとも悪夢か?
絶望の中マグロの夢を見る
マグロからの伝言
彼らは言った
スムセカイガチガウと、、、
優雅に泳ぐ海の王
止まれない人生を歩んだわけではない
止まらない人生を選んだのだ
この広い大海を時速160キロものスピードで泳ぎ回る海の王
人生の寿命を使い切るまで泳ぎきる
どんどんと成長し大きくなる
力強く
そして美しい
まるでマグロが背中で教えてくれているように感じた
引き締まった身体
情熱的に赤いボディ
そして何より美味しい
脂の乗りがマグロの一生を語りかける
マグロはうまい
今日の夕食はマグロの漬け丼にした
マグロからたくさんの人生を教わりながら食した
最後の一切れを堪能しマグロに言った
いつかきっと
今日の出費
からあげ520円
まぐろ980円→半額で490円
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